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経験豊富な当院だからこそできるインプラント治療を
~当院のインプラント~
当院では、歯を失った患者様に対して、インプラント治療をもっともおすすめしています。当院のインプラント治療の特徴は、術前の診査と診断をしっかりと行い、インプラントの予後を悪くする歯周病の状態に配慮しながら、基本に忠実で確実な治療法をとっている点です。また、世界でもっとも高い実績を持ち、信頼性の高いストローマン社のインプラントのみを使用しています。
これ以上歯を失わないために
歯が1本でも無くなると、その他の歯にかかる負担が増し、長期にわたって残った歯が抜けていくリスクが高まります。しかし、これまでの治療法である入れ歯・ブリッジなどでは、他の歯を傷つけたり、噛む力が弱くなったりするなど、残った歯を守る機能が不十分でした。
そのため当院では、患者様のあごの骨の状態や、全身疾患などの問題がない場合は、インプラント治療をおすすめしています。インプラントは丈夫なのに加えて他の歯を傷つけないため、残った歯を失うリスクが下げられます。当院のインプラント治療のモットーは、「歯を1本でも失ったら早めにインプラントにして、それ以上のインプラント治療はしない」ことです。
シェア世界一の高品質インプラント「ストローマン」のみを使用
当院では、世界でもっとも高いシェアをもつスイスのストローマン社(旧ITI)の中でも、最高級のインプラントのみを使用しています。
他院でも「ストローマンインプラントなどを使用」と宣伝しているところはありますが、そうした歯科医院では、料金によって価格の安いインプラントと使い分けている場合もあります。
『ストローマンインプラント』が信頼できる理由
ストローマンインプラントは、高級時計などの精密機械加工で長い伝統を持つ国・スイスで作られています。現在、世界でもっとも使われているインプラントは、チタン製で、インプラントと骨が直接結合する「オステオインテグレーションタイプ」と呼ばれるものです。ストローマンインプラントには60年以上の歴史があり、このオステオインテグレーションタイプの中でも、長い歴史をもつブランドの一つです。
また、製造会社と研究機関がそれぞれ独立しており、製品の発売後にも外部的な視点から臨床成績などの研究を続け、その結果を常にフィードバックしていて、信頼性の高さを確保しています。
ストローマンインプラントは、他社の製品と比べて、骨との親和性が非常に高く、感染にも強いのがポイントです。また、独自のチタン・ジルコニウム合金によって、細くても強度が非常に高いという特徴も持っています。
また、その優れた表面性状から、骨との結合が早いという点も見逃せません。以前はインプラントを骨に植えてから、上の歯の部分が入るまで半年以上かかっていましたが、ストローマンインプラントは、業界でも最速レベルの最短4週間で骨としっかりと結合します。これにより、手術を行ってから歯が入るまでの期間が、以前と比べて飛躍的に短縮されるようになりました。
インプラント治療の流れ
インプラントは、骨の中に入る下側の根の部分(フィクスチャー)と、上側の歯の部分(上部構造)に分かれています。まず根の部分をあごの骨に埋め、骨としっかり結合したのを確認してから、歯の部分を作っていきます。
以下は、下あごの奥歯を抜いた後にインプラントを入れるときの、スタンダードな治療の流れです。上あごの奥歯や前歯など、場所によって治療パターンは異なります。
- 【1】抜歯
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歯を抜いてから骨が治るまでは時間がかかるので、3~6カ月程度待ちます。できるだけ長く待った方がインプラントの安定性は高まります。
(抜歯と同時にインプラントを入れる方法もありますが、成功率が下がります。)
- 【2】一次診査
- CT撮影によって、骨の状態や神経・血管の位置を精密に分析したうえで、治療計画を立てます。そして事前に患者様にCTの画像をお見せして、安全性などについてご説明します。
- 【3】インプラント埋入手術
- インプラントの下部(フィクスチャー)をあごの骨に埋め込む手術を実施します。麻酔や消毒などもあるため全体では1時間半程度の時間をとりますが、実際に処置をする時間は通常30分程度です。術後は消毒や糸抜きをして、インプラントがしっかり骨と結合するまで、通常4~6週間程度待ちます。
- 【4】二次診査
- レントゲンで、インプラントとあごの骨がしっかり結合しているかチェックします。問題がないようなら、歯の部分(上部構造)の作製のスタートです。
- 【5】型採り
- 患者様ごとに合わせたトレーと専用の器具を使って、型採りします。インプラントが2本以上の場合は、一度試適をして、適合が問題ないか確認します。
- 【6】上部構造セット
- インプラントの歯の部分を、噛み合わせなどを調整しながらセットします。問題がないか確認し、必要であれば再調整を行います。
- 【7】メインテナンス
- インプラント治療の終了後は、4~6カ月に一度メインテナンスをおこないます。出血やゆるみがないかチェックし、もしも異常があれば、早期に発見して対応することが重要です。
部位別の注意点
下あごの奥歯の場合
下あごの骨の中には太い神経と血管が通っており、インプラント手術時にこれを傷つけると出血が多くなるほか、下あごの皮膚に感覚マヒが残ることもあります。当院では、オペ前に必ずCT撮影を実施し、神経の位置やあごの骨の厚みなどを正確に把握。そのうえで、最適な長さのインプラントを選択しています
上あごの奥歯の場合
上あごの骨の中には、「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる大きな骨の空洞があります。上あごの奥歯の部分はこの空洞に近く、骨の厚みが薄いことがあります。オペ中にこの上顎洞に穴を開けてしまうと、インプラントが安定しないだけでなく、感染のリスクが高まるのも避けられません。そのため、骨が薄い場合は、厚みを増すための「サイナスリフト」「ソケットリフト」といった追加処置が必要になるケースがあります。
ソケットリフトとは
骨の厚みが中程度の場合、インプラントを入れるために削った穴から骨の代用材料を入れて、骨の厚みを増していく方法です。手術時間は通常とそれほど変わらず、腫れもありません。
サイナスリフトとは
骨の厚みが非常に薄い場合、歯ぐきの横の骨の薄い部分に穴をあけ、上顎洞内に骨の代用材料を入れて、骨の厚みを増す方法です。骨の薄さの程度によって、手術を2回に分けて、先にサイナスリフトをしてからインプラントを入れる場合と、同時に一回で行う場合があります。事前にしっかり診断すれば危険はありませんが、術後に腫れることがあります。
前歯にインプラントを入れる場合
前歯の部分は奥歯に比べて骨の前後の幅が薄いのが特徴です。そのため、インプラントを入れた後に骨が痩せて、金属が見えたり、両隣の歯と比べて非常に長い歯になってしまう可能性があります。これを避けるために、歯を抜いてから2ヶ月以内に骨の代用材料を入れて吸収を防ぐ処置が必要です。そして骨が固まってから、インプラントの根の部分を入れていきます。そしてインプラントが骨と結合したら仮歯を入れ、歯ぐきが安定するのを待ってから最終的な歯を作ります。
ガイドオペ
インプラントを2本以上入れる場合や前歯に入れる場合は、CTでシュミレーションした位置に0.1mm以内の誤差で正確にインプラントを入れるため、位置決めの装置(ガイド)を使用するケースがあります。骨の状態がいい場合は、この装置を使用することで、歯ぐきを切らないでオペが可能になるケースもあります。
被せ物(上部構造)の種類
骨と結合したインプラントの上に付ける被せ物として、当院では以下の3つの種類があります。
白い歯
・セラミッククラウン(スクリュー固定)
・セラミッククラウン(セメント固定)
セラミッククラウンは、天然歯と変わらない見た目で、審美性が高いのが特徴です。
「スクリュー固定」は、骨の中に埋まっているインプラントの根の部分と歯の被せ物を、ネジ(スクリュー)で留める方法です。セラミックの破折などのトラブルが発生した際は、取り外して簡単に修理できます。また、前歯の場合は金属部分が見えないようにインプラントを深めに 入れますが、歯茎の中にセメントが残ると炎症が起きることがあります。そのため前歯などの場合は、接着剤を使わないネジ留め式のみとなります。
「セメント固定」は、インプラントの根(フィクスチャー)に、歯の部分を接着剤で固定する方法です。
金属の歯
メタルクラウン(セメント固定)
金属の歯は主に奥歯に使用され、セラミッククラウンと比べて費用を抑えられます。
骨の代用材料について
当院では、骨の量が足りない場合に使用する代用材料として、ウシの骨を免疫処理して、アレルギー反応が起きないようにした材料『バイオス』を主に使用しています。ウシの骨はヒトの骨と形態が似ており、親和性が高いとされています。そのため、骨の代用材料の中でも非常に長い実績があり、アレルギーなどの感染事故も報告されていません。
インプラント手術後の注意
術後の痛みは、痛み止めで十分抑えられます。また、出血については、オペ後数時間以内にほとんど止まります。麻酔は術後1~2時間程度は効いているため、ご飲食は麻酔が覚めてからにして、処置部を使うのは避けてしてください。
また、手術当日の飲酒・入浴は控え、治療部分のブラッシングも2週間程度はさけてください(消毒のための含嗽剤をお出しします)。
インプラント治療後のトラブル
歯ぎしりなどの理由によって、上部構造のセラミック部分が欠けてしまうケースがまれにあります。ただし、骨の中に入っている部分に異常がなければ、再度の手術をすることなく歯の部分だけを外して修理が可能です。
そのほか、まれに「インプラント周囲炎」という歯周病に似た状態になるケースもあります。もしも出血や腫れなどの症状が出たら、消毒の必要があるため、すぐに歯科医院の診察を受けるようにしてください。